皆さんこんばんは。
前回自己紹介の記事を書いたんですが、最初が肝心やろ!と使えそうな写真を大体使い切ったしえんです。困った。
どんな話が需要あるかな?と考えたんですが、さっぱり思いつかないので自分がおもしろいと思う思考回路について、上の画像1枚だけを使って書いてみたいと思います。いけるかな?多分ダメだと思います。
皆さん。
ハウジングの写真を見て、「何でこんなの思いつくんだろう」とか「どう作ってるのかわからない」とか思ったことはありませんか?
あれはどうしても作りたくて作ったパターンと、家具で遊んでたらそれっぽく見えたパターンがあります。
後者なんですが、家具を家具そのものとして見る他にパーツとして見ているんです。新しい家具が出たらとりあえず360度ぐるぐる回して眺めるんですよ。
そしてその後は壁に埋めたりして、パーツの凹凸を確認していきます。そうしてるうちに、自分の知っている「何か」と紐づいて「これ行けそうだな」という物が見えてきたりします。
それではここで、参考画像をご覧ください。
テレビです。
ハウジングにおけるテレビは非常に歴史がありまして、かなり昔にアルシバさんが作ったテレビがバズって広まり、小型化,簡略化,大型化と様々な進化を遂げてまいりました。
音楽が好きで昔からスピーカーを作っていたこともあり、黒レザーのタンスを見た時に「これ行けそうだな」となったのが上の画像です。
テレビの画面はタンス2つの背面なのですが、淵取りが見えなくなっています。これは、わずかに傾けてお互いの角を埋め込み合い、フラットに見せてあります。
これも最初から狙ったわけではなく、試行錯誤して辿りついた手法です。簡単なんですけどね。
こうやって家具を使って遊んで、色々な技術を蓄積して、フレと共有してまた新しい物を作る。こんな環境にいると、ハウジングがどんどん楽しくなっていきます。
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話は変わりまして、家を公開した時の困りごとと言えば「家具に触られて状態が変わる」ことですよね。
人が来てくれたことが嬉しい反面、わざとなのか間違ったのか。戻し方がわからないのかな?等々。本来は不要な気苦労が増えることもままあると思います。
そんな時、変えるのが難しい場所に置いたり、そもそも変えられても問題がないように置いたりすることも選択肢に入ります。
色々と探したところ、丁度いい参考画像がありましたのでご覧ください。
テレビ背面にヤシの木の便利な壁が5つ配置されていますが、中央の3枚は裏返しになっています。
そもそも触れることも難しいのですが、触ったとしてもテレビの向こう側が切り替わっているので前面に影響はありません。
左右のタペストリーはもちろん切り替わりますが、気分によって色を変えたり窓にしたりと遊ぶことができます。間違って触られてしまっても2枚ですしね。こういった細かい配慮を積み重ねていくと、使い勝手のいい家になっていきます。
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また、技術的なこともそうなんですが、どんな家でも個性があります。個人的には、誰も気づかないような地味なところに物凄くこだわり抜いている家を見ると、とても楽しくなるんですよね。
参考になるような画像がないか、必死に探して探して…ようやく見つけましたのでご覧ください。
最高の地味ポイントが滅茶苦茶見えているのですが、お分かりいただけますでしょうか。正解は…
「ヤシの木の便利な壁に継ぎ目がない」でした。
これ地味にめんどくさいんですよね。色んな角度から見るとちょっと隙間が見えたり若干ずれてたり。
こういった苦労をして完成すると思わず「ニヤリ」としてしまうんですが、全然気付いてもらえないんですよね。だが、それがいい。
でもこれに気付いてくれる人がいると「!そうそう!!これもこれも!!」みたいにテンション爆上げになるんですよね。
こういった感覚があるので、人の家を見に行くと細かいところまで見ずには居られないんですよね。そしてこういう思いの詰まった場所を見つけた時は本当にテンションがあがります。
皆さんも今まで気に入った人の家を細かく見てみると、新しい発見があるかもしれませんよ。
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何てことのない、それほど技術も使っていない家の写真ですが、これだけの内容が書けるほど拘り抜いて作った家です。テクニックなんかは気にせず、色々と考えながら作ってみるとおもしろいですよ。お奨めです。
よし!1枚で行けた!!
…えっ。行けてないですか!?
そんなぁ。